ヤマハ グレード試験7級Bコース対策と結果

ヤマハ音楽教室(2024年よりヤマハミュージックスクールになりましたね)ジュニア専門コース3年目も終わり目前、グレード試験7級Bコースを受けてきました!


結果はまだ出ていませんが、9級、8級と比較すると点数は期待できず・・・7級は反省の多い受験となりました。
今回は7級に向けて取り組んだ対策方法、反省点をお伝えします。

※2024年5月、結果が届いたので追記しました。

娘自身は「47点だな」と謎の自己採点でしたが、結果は48点のA評価。
惜しくもSには届かずでしたが、本人としては満足のいく結果だったようなので私もほっとしています。

こんな方におすすめ

・ヤマハ音楽教室のグレード試験7級を受ける方

・グレード試験7級の対策方法を知りたい方

・グレード試験9級・8級との違いを知りたい方

・ジュニア専門コースについて知りたい方

ヤマハに通い始めて早8年が経とうとしている、ジュニア専門コース3年も終わり目前の4月上旬。
グレード試験7級を受けてきました。

9級、8級と7級との違いもお伝えしますね!

9級、8級の記事はこちらからどうぞ。

ヤマハ音楽教室 グレード試験9級Bコース対策法 ヤマハ音楽教室 グレード試験8級Bコース対策と結果

グレード試験7級Bコース内容 項目は4つ

内容は8級までと同じところ、変わったところからお伝えします。

項目は4つ。

・自由曲2曲演奏
・初見演奏
・聴奏演奏
・即興演奏

大きく変わったところは2点。

1点目は『即興演奏』が入ってくるというところ。

2点目は『聴奏演奏』
8級までは片手ずつ『メロディ聴奏』『ハーモニー聴奏』と2項目に分かれていましたが、7級からは両手の聴奏になります。

7級からの即興演奏

まず8級と比べて大きく変わった『即興演奏』について。

そもそも・・・

「即興変奏とはなんぞや?」
ということなんですが、簡単に言ってしまうと・・・

「右手しか書かれていない8小節の簡単な楽譜をいきなり渡されて、アレンジして両手で弾きましょう!」
ってことです。

例えば、楽譜に「ドーミーソー」と書かれたメロディがあったら、「ドレミファソ」とか「ドシドミソ」とか曲にイメージは変えずに音を足したり引いたりするんです。

Piyokko
Piyokko

言うのは簡単だけど・・・えっ?! 初見でアレンジすんの?!って焦りましたヨ

試験では、まず8小節の初めて見る楽譜を渡されます。
初見で右手(メロディ)だけ弾き、その後「右手と左手(伴奏)をいきなり通して弾く」か「一度確認してから弾く」か聞かれます。
娘の先生からは「一度確認してから弾いて!」と言われているので確認して弾く方を選びました。
20秒くらい両手で試し弾きできます。
時間が来たらまずは楽譜通りに(左手もつけて)弾き、その後通して変奏を弾くという流れになります。

うちの娘、専門コースに通ってはいますが、作曲とか変奏って苦手意識が強くて・・・けっこう宿題は苦労しているので、内容を初めて聞いた時は不安しかありませんでした。

小学3年生で、いきなり出された楽譜を見てそんなんできるん?!
って正直思っていました・・・。

でも、結論から言うと・・・

小学3年生でもできます!

というか、先生ができるようにしてくれます!!!

「変奏」というとなんだかちょっとレベルが高いというか・・・
例えばモーツァルト先生のキラキラ星変奏曲とか、赤とんぼ変奏曲とか・・・そういうすっごい偉大な変奏をイメージしたのですが。
当然、学習者向けの試験なのでそんな大それた変奏でなくて大丈夫なんですね。

ちょっと脱線しますが、ジュニア専門コースでは、レッスンでいろいろな変奏の仕方・パターンを教えてもらいます。
『クリエイションブック』というテキストを使って変奏を作ってくる宿題なんかも出ます。
作ってきた変奏曲の発表も一人ずつあって、当然みんないろんなパターンで作ってくるので、何ならテキストに載っていないような変奏の仕方で弾いてきたり、いろいろな子がいます。

「刺繍音」とか今は娘の最終手段でよく使うんですが、これも元々はお友達が作ってきた変奏曲を元に先生が説明してくれて、こんなアレンジ方法があるんだなぁって知った方法でした。

そんな感じで、レッスンで少しずつ少しずつ技を自分のものにしていくんですね。

ヤマハのコースに関係なく、多かれ少なかれレッスンでは変奏については勉強しますし、また試験のために数ヶ月単位で対策するはずなので、「少しずつ少しずつ」で何とかなります。

ただし一ヶ月やそこらで何とかしようとは思わない方が良いです。
(もともと6級を受けるくらいの力があって、余裕で7級受けられますって方は別としてね)

即興に限らずですが、特に小学生のお子さんが受ける場合は、無理なく、最低でも試験日の3ヶ月前からはコツコツやって欲しいと思います。

即興で出る調は『ト長調・ヘ長調・ニ短調・イ短調』です。

7級から両手になった聴奏演奏

次に8級と比べて大きく変わったのが『聴奏演奏』

8級まではメロディとハーモニーと別で聴き取りましたが、7級からは一緒になるので、今まで以上に「聴く力」が試されるわけですが。

Piyokko
Piyokko

ポイントは『カデンツ』でした!

ニコ
ニコ

8級のハーモニー聴奏での練習ポイントと似てるんだな!

グレード試験8級対策の記事でお伝えしている『ハーモニー聴奏』の対策のとこ。

まだ読んでない方はぜひ!

ヤマハ音楽教室 グレード試験8級Bコース対策と結果

8級のハーモニー聴奏では転回形の対策として「一番上の音(高い音)を意識して聴く」とお伝えしました。
7級では右手のメロディが高音なので、逆に左手は「一番低い音」を聴き取ることで転回形か判断するようにしていたようです。

聴奏は家での練習はどうするのか?

楽器がピアノ(エレクトーン)2台あって、尚且つ家族の誰かが弾ける環境にあれば、本番さながらの対策もできるでしょうが、なかなかそんなお家も多くはないと思います。
親が音楽やったことなければ、弾けないですしね。
うちも私があまり弾けないので、試験対策は手伝ってあげられませんでした。

そんな中、先生からは「初見の練習と思ってやりなさい」とアドバイスを頂きました。

練習をやっていく中で分かったのが、

Piyokko
Piyokko

カデンツのパターンが肝なんだなってこと!

これ、初見も即興も同じみたいです。

結局は、転回するのかしないのか、II度の一転が入るのか入らないのか?
パターンなんですね。

例えるなら、数学の公式。
公式パターンを覚えておいた方が、計算が早く楽だよってことと同じなんだそうです。

7級を受けるくらいになると、メロディの聴き取りはできるから難しいことではないようです。
(実際、娘もメロディは心配ありませんでした)
問題は左手を聴き取れるか?
これに尽きるみたいですね・・・

うちは、ここに気付くのが遅くて・・・もう少し早めに気付いていたら、カデンツだけ重点的に弾く練習とかしていたと思います。

ちなみに、今はYou Tube様様で聴奏対策のための動画がいくつか出ています。
お友達も動画で対策したという方もいました!

ニコ
ニコ

あたしには動画対策は合わなかったケド・・・

娘ニコの場合。
動画でやってみたものの、音質の問題なのかうまく聴き取れないしく、あまりうまくいかなかったんですが、やったことがない方は試してみるのはありだと思います。
(娘と同じタイプの方だとうまく聴き取れないかもしれませんが・・・)

初見演奏は数をこなせ!

初見演奏は9級・8級からやり方は変わりません。
が、7級は12〜16小節と長くなります。

また、調も#♭3つまでの調が出ますので、練習する範囲が広くなってきます。
出題範囲の調はスケール・カデンツはしっかり練習しておくことをオススメします。

そしてそして!
初見も対策のポイントはまたもや左手の伴奏でした。

Piyokko
Piyokko

また左手?!と思われたあなた! 私も同感・・・

なぜ左手が重要なのか?

右手は単音しかないので簡単だから!です。
もちろん、リズムとか調号とかの確認はもちろん絶対ですが、調を把握できていれば、それほど間違えないレベルのメロディなんです。

対して左手は、伴奏なのでただでさえ読む音符が多いことに加え、曲の途中で伴奏の形が変わったり、転回形が出たりするわけです。
今回、娘のニコは初見はけっこうな数を練習しましたが、それでも当日一番不安な項目でした。
(直前まで弾き直しも何度かあったんです)

しかもその伴奏形も、例えば3拍子だからってずっと『ズンチャッチャッ』ではないわけです。
9小節目から違う3拍子のリズムに変わっていったり、音も増えたり減ったりします。

結論、初見も聴奏も7級は気にするところが同じ、ということでした。
これもパターンなので、とにかく繰り返し繰り返しやるのみです。

娘の場合、最初に30秒見て弾く。
弾けなかったところ(だいたい曲後半)を見ながら何度も練習する。
弾けていても左手のみ練習する。

これを繰り返しやっていました。
そして練習した日付を記入する。

日付を書いておくと「やったことの見える化」にもなり、お子さんのモチベーションにも繋がりますので、オススメです。

余談ですが、娘の試験、初見はニ長調が出たらしいですが、伴奏の形は練習問題集にない『分散和音』で出たらしいです。

ニコ
ニコ

テキストになかったからちょっと焦ったわー

Piyokko
Piyokko

そんなことあるんだ・・・?

何とかできた、とのことでしたが・・・・どうだか・・・・。

まとめ

いかがでしたか?

7級からは大きな変更点もあり戸惑うこともあるかもしれませんが、コツコツやっていけば何とかなります。

先ほども書きましたが、最低3ヶ月、余裕を持ってやるなら5ヶ月くらいあると安心かと思います。
試験対策だけできる環境ならギリギリでも何とかなるかもしれませんが、大抵が何曲か抱えている曲があって、その練習の合間に試験対策をすることでなるでしょうから、まとまった時間は取れないですよね。

でも、一般的に7級も落ちないと言われているので、先生から声をかけられたということは受かる見込みがある、ということ!
自信を持って取り組ませてあげてください!

怖い話ですが、途中でこのままでは受かりそうにない人は、日程を半年後とかにずらされたりします。

今回の試験に受けるつもりで申し込み、試験代も支払ったのに「間に合わないので次回にしましょう」と先生から言われた子もいます。
誤解ないように言っておきますが、この例については先生の指導どうこうではなく、単に練習が足りていなかったんだと思います。
他の習い事などに追われてしまってなかなか練習時間が取れなかったり、そのご家庭で事情は様々ですが、受けると決めたからにはやり通す力をつけさせたいと感じました。

そして試験までの数日間、娘は初見を心配していましたが、もうどうとでもなれ!の勢いで、家での練習はダメ出しは一切しませんでした。
「できない」「苦手」と思い込むことで、自信がなさそうな演奏になってしまうので、それだけは避けたかったんです。
勢いの良いところが娘の良いところ、と当日送り出しました。

無事試験も終わり、思ったよりは良い点数を頂けたので、また次のやる気につながったようでした。

ニコ
ニコ

6級も頑張る! 5級までは絶対取るぞ!!

ではでは、引き続きお子さんのサポート頑張りましょう〜!

今回練習に使用した練習問題集はコチラ。



7級まではこの練習問題集1冊持っておけば大丈夫かと思います。

不安な方、初見の練習やり切った!という方は、初見のみ練習できる問題集とかも出ていますので、試してみてくださいね!


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