ヤマハ音楽教室 グレード試験9級Bコース対策法

ヤマハ音楽教室に通っていると、いずれ耳にするグレード試験。
現在ジュニア専門コース2年目、小学2年生の娘も約一ヶ月前に9級Bコースを受験し、先日結果が届いたところです。

幼児科の修了時に、基礎グレードという試験を受けましたが、それよりは当然ながら難易度は上がりました。
まだ9級くらいであれば落ちることはないと言われてはいますが、それでも対策はしておいた方が親としても安心ですよね。

ゆる〜い我が家でも、コツコツ練習をしたおかげもあって、満点合格を頂きました!

9級Bコース試験結果!

でも練習を始めたばかりの頃は、合格なんてできるのか?と思えるくらいグダグダで、不安なスタートだったのです。

今回は、9級Bコースを受験するにあたり、我が家でどのように対策と練習をして満点を取ることができたのかをお伝えします。

こんな方におすすめ

・ヤマハ音楽教室のグレード試験9級試験を受ける方

・グレード試験9級の内容を詳しく知りたい方

・グレード試験を受けるにあたり、どのような練習が効果的か知りたい方

・グレード試験直前に慌てない為にやっておいた方が良いことなど知りたい方

グレード試験とは

正式にはヤマハ音楽能力検定制度といいます。

コースによって取得目標は異なります。
専門コースでは1年目で9級、総合コース・アンサンブルコース・ジュニア個人コースは2年目で9級の取得を目指します。

またAコース・Bコースと同じ級でも2種類あります。
Aコースは『弾く』ことが中心の内容で、自由曲・課題曲・初見演奏の3項目。
Bコースは聴奏や伴奏づけなど総合的な音楽の力を見るため、自由曲(2曲)・初見演奏・メロディ聴奏・ハーモニー聴奏・伴奏づけの5項目があります。

取得目標はあくまで目安です。
コースについても先生やセンターの方針によって異なります。

将来、音楽の先生、ヤマハの先生を目指す方は5級以上の取得を目標とされます。

試験後一ヶ月ほどすると合否結果が届きます。
合格すると合格証書が届き、講評なども書かれています。

さて、試験まで我が家でどのような対策をしたのかをこれからお伝えしていきますね。

初見演奏

初見演奏とは、8小節ほどの楽譜を約30秒ほど見てから演奏するというものです。

我が家の場合、対策テキストが届いたのは試験予定日の3ヶ月ほど前。
当初、対策前の娘の実力とはどんなものなのか試すつもりで、いきなりやらせてみました。
するとビックリ・・・まあ出来ない!!
弾けたのは最初の3小節ほどでした。

絶句とはこのこと。

楽譜が読めないわけではないんですよ。
一応自分で楽譜を読んで曲を弾いてはいるので、音はわかります。

何ができないかって、時間内に両手分を速く読むことができないんですね。
これは絶対に練習が必要だと感じました。

まずは読む時間を伸ばしてやってみました。

どのくらい時間をかければ弾けるのか分からなかったので、まずは1分・・・できなければ1分半・・・と長くして、娘が何分で弾けるかのギリギリラインを出してみました。

Piyokko
Piyokko

結果は1分半ほど・・・

時間内に読み終わらないことに、自信もなくなっていた娘。
どう練習したものか、考えてみました。

まずは右手だけを読む練習から始めてみました。
これは割と速く(それでも30秒はかかりましたが)読むことができ、右手だけならなんとかいけそう。

問題は左手。
どうしようか悩み、そして気付いたのが、左手はカデンツで弾いた時のベースの音では・・・? ということでした。

試しに娘には楽譜を見せず、私が右手を弾き、そのメロディに合うカデンツを弾かせてみました。
答え合わせをしてみると・・・正解でした!

耳だけは良い娘。
いっそのこと、左手は全部読み終わらなくても、右手が弾ければなんとなくでも分かる!
そんな妙な自信の付け方で、励まし励まし練習することに。

少しずつ時間を短くするため、まずは1分を目標にしました。
まずは何調なのか、拍子はどうなのか確認する。
膝の上で、楽譜を読みながら手を動かす
この2点を意識して、弾くときは楽譜の少し先を見るようにする。

慣れればなんとかなるもので、そのように練習を始めて2週間も経った頃には、30秒以内に読めて弾けるようになっていました。
日頃の練習から、楽譜を見ながら弾くっていう当たり前のことをやっておけば、これほど苦労しなかったかもしれません。

伴奏付け

楽譜が用意され、先生から「◯調です」と言われます。
先生が一度メロディを弾くので、それに合う和音をカデンツで弾き、その後、伴奏形でもう一度弾くというものです。

こちらはおそらく、普段のレッスンを受けていれば、それなりに出来るのではないかなと思います。
レッスン中にも、ジュニアのテキストに載っているメロディに合う和音を弾いてみる時間などもありますので、子どもたちも多少は慣れているのではないでしょうか。
実際、娘はこれに関しては苦労せず、練習始めた当初からできていました。

練習内容としては、テキストのメロディを私が弾いて、娘がカデンツを弾くというもの。

ですが一点、例題でリズムが取りづらいメロディがあり、4分の3拍子の曲なのに、伴奏が休符からスタートしてしまい、ずれていくということがありました。

楽譜を見る際は、初見と同じく何調で何拍子なのかを見る癖をつけさせることが大切です。

また、普段からやっておいて良かったことが、メロディを歌いながらカデンツを弾くということ。
これはあくまで結果論ですが、先生が毎回レッスンで、歌いながら弾こうと言っているのは、このためでもあるんだなと実感したのでした。

メロディ聴奏

先生が最初にお手本を弾きます。
その後、2小節ごとに細かく切って弾き、それに続き生徒が弾くというものです。
9級は右手だけ。

これは少し苦労しました。
割とギリギリまで心配で練習していた項目でもあります。

何が苦手かというと、2小節分のメロディを覚えていられず、最後の音の長さを間違えたり、一音抜けたりしてしまいました。
たぶんこれも慣れなのかもしれませんが、練習を重ねていくとできるようになってきました。

私がエレクトーンで先生役で弾き、そのあと娘が弾くというやり方で練習しましたが、最初の頃はどこかしら必ず間違えて弾いていたものです。
まずはなんの音からスタートしていて、上がっていくのか下がっていくのか。
テキストを使って練習する時も、2小節ごとに区切って弾く練習をよくやっていました。

ハーモニー聴奏

先生が5種類(同じ調)の両手カデンツを弾き、そのあと生徒が弾くというものです。

こちらもメロディ聴奏同様、最後まで苦労しました。
試験本番直前まで一番不安な項目でした。

幼児科から通っていれば、カデンツ自体は割と早く弾けると思います。
これも普段のレッスンでやることなので、きちんとレッスンを受けていればそれほど難しくないでしょう。

では何が不安だったのかというと、ベースの音(左手)が上がるのか下がるのかで間違えが頻発していたこと。

例えば、ハ長調のカデンツが出たとして。
I度からⅣ度 ド・ドミソ → ファ・ドファラ といくとします。
その時の左手ベースが、ドの音より高いファにいくのか、低いファにいくのか?
ここを聴きとらなければならないのですが、これができなかったのです。

普段から、ベースの音まで意識して聴いていたら、もう少し楽だったのかもしれません。
この悩みは、グループのお友達のお母さんがみんな同じように口にしていました。

練習方法として・・・
テキストの問題集には両方載っているので、毎日ハーモニー聴奏のカデンツをー弾く練習をする。

もしご家族でだれか弾ける方がいれば、あとはメロディ聴奏と同じく、お手本を弾いたものを録音し、聴きながら子どもが弾くという練習ができると、本番でも慌てず出来ると思います。

また普段のジュニアのテキストを練習する時にも、ベース音を意識して聴いて弾くという練習をすることで、耳が慣れてきます。

自由曲

テキスト、テキスト外どれでも好きな曲を2曲選んで弾きます。
もちろん目安のレベルはありますが、娘の先生からは、ジュニアのテキスト②の中から今取り組んでいる曲でも良いですと言われました。

ですがうちの場合、ちょうどコンクールが終わった直後で、お恥ずかしい話ですがテキスト曲がほとんどできていませんでした。
2曲中1曲はそのコンクールで弾いた曲『メヌエットニ短調』を、もう1曲はずっと弾きたいと言っていたブルグミュラーの『牧歌』を選びました。

本当は娘はコンクールで弾いた曲ではなく、テキストから『おばけのダンス』を弾きたがっていました。
たぶん『メヌエットニ短調』はもう何ヶ月も練習していたので、弾き飽きていたんでしょうね・・・。
しかしグレード試験まで残り一ヶ月半しかなく、レッスン回数も4回しかないという中、新曲2曲を仕上げるというのもなかなかハード・・・先生の勧めで2曲が決まりました。

ニコ
ニコ

おばけのダンス弾きたかったーーーーーー

Piyokko
Piyokko

気持ちはわかるけどね。

でも『牧歌』の代わりに『メヌエットニ短調』を弾くとなると、どちらも暗い曲になっちゃうよ。

ニコ
ニコ

・・・たしかに。まあ『牧歌』が弾ければいいか〜

Piyokko
Piyokko

おばけはレッスンで弾けるしね!

レッスンの帰りの車の中でこんなやり取りもありましたが、なんとか納得してもらえたのでした。

ただ、さらにテキストが進まない問題にぶち当たるのですが・・・

発表会などでも言えることですが、本人が好きな曲を選ぶというのは、練習のモチベーションにも関わります。
それが本人のレベルに合っているのかなどは、私自身素人でよく分からないので、先生に気軽に相談できる環境がありがたいと思っています。

使って良かったもの

ピアノ演奏グレードBコース9級 練習問題集

言うまでもなく、一般財団法人ヤマハ音楽振興会から出ている対策用テキストです。
エレクトーン版も用意されています。

初見演奏、伴奏づけ、聴奏と全ての項目の問題が掲載されています。
また試験の実施方法や練習するポイントなども書かれていますので、最初によく読んで取り組むことをオススメします。

アプリ『メロディなび』

『メロディなび』は練習問題集同様、一般財団法人ヤマハ音楽振興会が配信しているスマホ用アプリです。
ヤマハに通っている方でしたら、先生やセンターから案内があったのではないでしょうか。
このアプリを使って、試験対策の練習をすることができますよ。

ヤマハ音楽教室のホームページ内に『新型コロナウイルス対応』ページがあり、そちらにグレード試験対策用の練習問題がアップされています。
練習問題ページを開くと、メロディなびで読み取れるQRコードが掲載されています。

特にご家族でお手本を弾ける人がいない場合、スマホからお手本の音が流れますので、聴く練習にもなります。
ぜひ使ってみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

一言で言ってしまえば、攻略方法は『慣れ』なんです!
聴くことに慣れる、読むことに慣れる

正直、試験直前一週間前までは毎日はやりませんでした。
二日おき、三日おきくらいで、レパートリーの練習の合間にちょろっとやるくらいの練習。
さすがに聴奏が不安・・・となって、直前一週間前から苦手な項目は毎日やりましたが。

練習問題集が配られた時、初見とハーモニー聴奏の練習は毎日やっておいた方がいいよとお話がありました。
うちはその頃はまだピアノのコンクール前だったこともあり、コンクールが終わるまでは大した練習もしておらず、みんなよりは出遅れていたと思います。
それでも、今まで家でグループレッスンの曲を練習する時は『歌いながら弾く』というのは絶対にやっていたので、聴奏の対策もギリギリで間に合ったのだと思っています。

先生曰く、毎日コツコツ練習していると満点が取れるから、来年も頑張ろうとのこと。
急に対策をしようとしても無理なんですね。

特に耳が慣れるのは、一日、二日ではどうにもなりません。

来年は8級を受験する予定ですが、当然9級よりレベルも内容も上がります。
今回の満点の結果を励みに、これから一年またコツコツ二人三脚で頑張りたいと思います。

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