ヤマハ『ピアノ専攻』なのにエレクトーンは必要か?

ヤマハ音楽教室ジュニア専門コース(略してJ専)4年目の娘。
娘はピアノ専攻で、幼児科の後半から個人レッスンでピアノを習っています。

家にある楽器はヤマハのアップライトピアノYUS5エレクトーンELB-02
正直、我が家はそこまで大きくないので、リビングが楽器部屋になってしまっています。

なんでピアノ専攻なのにエレクトーンまであるのか?!

ピアノを購入した時点で、エレクトーンを手放しても良かったんですが、なぜ今も家に置いているのか?

今回は、ピアノ専攻の子供がヤマハ音楽教室に通う上で、エレクトーンをどう使っているのかについて書いていきます。

こんな方におすすめ

・ヤマハ音楽教室幼児科に通っているお子さんがいる方

・ヤマハ音楽教室ジュニアコースに通われている方

・エレクトーンの機能を知りたい方

・具体的にエレクトーンでどのような練習をしているか知りたい方

幼児科以降続けるかどうかで楽器を選ぶ

お子さんが幼児科、またはぷらいまりーコースに通っている方、以降の進路って考えてますか?

うちは幼児科1年目の途中まで何も考えていませんでした。

なんで楽器の話なのに進路の話になっちゃうのよ?って思われますよね。
私自身、もう少しちゃんと考えて楽器を選べば良かった、と思ったからなんです。

もとも我が家では、私が子供の頃に使っていたエレクトーンがありました。
でも私が子供の頃のエレクトーンって、かなり年季が入っていたんですね、電子機器だし。

そしてついに壊れて音が出なくなったのを機に、幼児科に上がる前に買う判断をしました。

ピアノを買うか? エレクトーンを買うか?

その頃の私はエレクトーン一択でした。
というのも・・・

Piyokko
Piyokko

私がエレクトーンを弾きたかったから!!

ただそれだけの理由だったんです。
私自身エレクトーンをかじる程度にしか習っていなかったけど、もう一度覚えている知識で練習したかった。
そして、娘にもエレクトーンを習って欲しいという希望もありました。

ヤマハさんは、小さい子供が初めて楽器を練習するなら「エレクトーン」を使った方が良いと言ってきます。
理由としては、「鍵盤が軽いので小さい子の指の力でも弾くことができる」から。

でもそれなら電子キーボードで十分じゃないですか?
電子キーボードならブランドに拘らなければ、88鍵あるもの2万も出せばお釣りがくる。

初めて楽器を買うよって方は、電子キーボードが一番コスパが良いです。

Piyokko
Piyokko

何より、子供の習い事っていつまで続くか分からないしな・・・って思いますよね。

もちろん最初からピアノをやらせたいとか、親御さんがピアノを習っていてすでに家にあるよ、という方はピアノを使うのが良いと思います。
You Tubeとか見ると、5歳くらいの年齢の子でピアノをバリバリ弾いている子はいくらでもいますしね。

そんなことも考えず、私が弾きたいのを理由に買ってしまったエレクトーン。

それから約一年後。
幼児科1年目後半からジュニア専門コースを意識し始めて、個人レッスンをピアノにするかエレクトーンにするかを娘と何度か相談することになりました。

私のエレクトーンやって欲しい気持ちとは裏腹に、娘はピアノ希望・・・
そして思いの外、娘の気持ちは頑なで、絶対に折れてはくれませんでした。

あまりにピアノ熱が強かったので、幼児科2年目の途中から個人レッスンでピアノを教えてもらうことになり、冬にはアップライトピアノをレンタルして様子を見ることに。

もう、マジか・・・・・という気持ちの方が大きかった・・・。

まずは電子キーボードで幼児科まで様子を見て、その後の進路に応じて再度楽器を買い直せば良かったかなと思ったこともありました。

エレクトーンを購入して良かったこと

単純な理由で最初にエレクトーンを買い、ピアノにしたいという娘に翻弄され、結局専門コースではピアノを専攻。

ジュニア専門コースに上がってから、もうエレクトーン要らなくなっちゃったじゃん・・・・・

ということにはなりませんでした!!!

グループレッスンでエレクトーンを使うから、結局、ピアノもエレクトーンも使っているんです。
テキストの曲をやる分には、グループレッスンの練習もピアノだけで十分。

そして、電子キーボードではなくエレクトーンがあって良かった、と最初に思ったのがEFアンサンブル(エレクトーンフェスティバル)に出ることになった時でした。

理由は2つ。

①曲が速すぎて、ピアノの鍵盤では指が追いつかない。

②フットスイッチで音の切り替えをすることになった。


①は言わずとも簡単な理由。
みんなで選んだ曲がスピードが速い曲で、ピアノの鍵盤では重くて指が追いつかなかったんです。
娘のグループではもう一人ピアノ専攻の子がいますが、その子もEFの練習の時は家ではキーボードを使ったり、ヤマハの練習室を毎週レンタルしてエレクトーンを使って練習しているようでした。

②は娘の場合は、です。
先にも書いたピアノ専攻のお友達は、手で音の切り替えをしていました。
娘の場合は、手で変えていると間に合わないという理由で、家にもエレクトーンがあるから足で音替えをするということに。

エレクトーンを知らない方は、音替えって何? 足で切り替えってなんのこと?って思われますよね。

エレクトーンという楽器は、よく一人オーケストラができる、なんて言われていて、「上鍵盤」「下鍵盤」「ベース」にそれぞれ楽器の音を設定できるようになっています。
それをボタンに登録していくわけです。

例えば、画像のような楽譜だったら、1パートの「1」のボタンに上鍵盤がクラリネット、下鍵盤がバスーンを設定します。
曲の途中、この1パートさんの弾く部分の楽器が変わるところで「2」のボタンにまた上鍵盤、下鍵盤の楽器を選んで設定。
それを繰り返し、最後まで登録します。
これをレジストと言います。

そして曲を弾いている時にこのレジストの切り替えをすることで、いろいろな楽器の音色を1台のエレクトーンで出すことができるようになっています。

ELB-02は鍵盤の上の方にレジストのボタンがありますが、普通本番で使うエレクトーンはもっとグレードの良いELS-02とか、大きいサイズのもの。
ELS-02は上鍵盤と下鍵盤のちょうど間にボタンがあります。

曲が速いとそれを手で押すのもままならないので、娘は足を使う!と意気込み、慣れないフットスイッチを練習しました。

①の理由は電子キーボードでも練習できますが、②についてはエレクトーンを使わないと練習できません。
この時はエレクトーンが家にあって本当に良かったと思いました。

エレクトーンならではの機能が便利

専門コースでは、クリエイションブックというテキストを使って、変奏や作曲について学んでいきます。

特に変奏は、一つの曲を毎週違うアレンジで作ってくる宿題が出ることがあり、これが回を追うごとにネタがなくなってきます。

4拍子を3拍子にしてみたり、移調してみたり・・・

娘の場合、3つくらい変奏を作るとネタ切れになっていました。

ニコ
ニコ

もう出てこないよ〜・・・

そんな時、エレクトーンのリズムの機能が役に立ちます!

ワルツやジャズ、ロックなど様々なリズムが用意されています。

例えば「スイング&ジャズ」ボタンを押すと、エレクトーンの画面にはさらに細かく選べるリズムが出てきます。

このリズムに乗せて、変奏を考えるとけっこうスムーズに作れるんです。

以前のグループレッスンで、リズムとレジストを(簡単に)作ってUSBに保存して持って行き、発表しました。
「かっこいい!!」とたくさん拍手をもらえたらしく、それが本人のモチベーションにつながっているようです。

この機能は、電子キーボードにはない、エレクトーンならではの便利な機能です。

エレクトーンでCDを再生できるようにしたら練習がスムーズになった話

次もエレクトーンならではの機能の話。

エレクトーンでは、CDの音楽を流すことができます。

エレクトーンには直接CDを入れる場所はないので、パソコンを使って作業します。
(具体的なやり方は別記事でお伝えします)

簡単に言ってしまうと、パソコンでCDデータを取り込み、WAVデータに変換。
そのWAVデータをUSBに入れて、エレクトーンに読み込ませるとエレクトーンで音楽を流すことができるようになるんです。

うちはテキストに付属しているCD収録曲をWAVデータに変換して、それをエレクトーンに読み込ませています。

では、CDをエレクトーンで流せるようになると何が良いのか?

エレクトーンには、WAVデータに変換した音源の速さを変えて再生できる機能があるので、速くて弾けないという時は、音源のスピードを最大75%まで落として練習することができます。

この機能を使うことで、例えばアンサンブルの練習をする時など、他のパートに合せて弾く練習ができたり、巻き戻し・早送りもできるので、部分練習をすることもできます。

また、転調させる機能もあるので、移調の練習にも一役買っています。

娘が幼児科の頃から、この機能を使っていて、ぷらいまりーのCDをよく流して練習していました。

ニコ
ニコ

曲の途中で転調する部分、楽譜のない部分を耳コピするのにも役に立ったよ!

この機能を知ってから、娘自身も勝手にエレクトーンで音源をいじって、遊び感覚で練習できていたようにも思います。
(というか、遊んでいる時間の方が長かったような・・・)
おうちにパソコンがある方はぜひやってみて下さい!

ちなみに専門コース4年目の今でもこの機能は頻繁に使っています。
グループの宿題をやる時は、毎回音源を使って練習。
新しいテキストをもらった日は、すぐUSBにデータを入れるよう毎回催促されるくらいです。

CDをかけながら練習するだけなら、CDプレイヤーがあれば十分ですが、スピードを自由に変えて練習できるというのはエレクトーンならではの便利な機能の一つですね。

おまけ

ママ
ママ

CDを流しながら練習すると効率が良いって話は分かったけど、

うちにはパソコンがないから、スピードを遅くして練習するというやり方はできないのね・・・

Piyokko
Piyokko

パソコンがないよっていう方には、おすすめのアプリがあるからご安心を!

今はヤマハさんでも用意してくれているアプリがあるんです。
めろでぃナビ』というアプリを使えば、スマホでテキスト付属のCD収録曲を聴くことができるんです。
CDの盤面にあるコードを入力しなければならないので、CDを準備して下さいね。

やり方は簡単!

まずこの盤面コードのところに、CD盤面に記載された「TTT」で始まる数字8桁を入力します。

すると、収録されている曲名がズラズラっと出てきますので、聴きたい曲を選びます。

この画面で音楽を聴くことができます。
スロー再生の機能もあるので、エレクトーンほどではないにしても、少しゆっくり練習したい時は使えますよ!

パソコン持ってない方は、ぜひこのアプリを使ってみて下さい。

めろでぃナビ

まとめ

いかがでしたか?
今回はピアノ専攻の娘が、エレクトーンを使ってどう練習しているかをお伝えしました。

ピアノ専攻なので、メインで使用する楽器はアップライトピアノですが、エレクトーンで練習することでのメリットもたくさんあります。

エレクトーンならではの機能を使って練習

・レジストの切り替え
・フットスイッチを使用する
・リズム機能を使って変奏を考える
・USBにリズムと音を記録してレッスンで披露できる
・音源のスピードを変えて練習
・移調の練習

まだまだ使いこなせていない我が家のエレクトーンでも、これだけできる機能があります。

なくてはならないものではないけれど、グループレッスンを受けているお子さんには、あった方が便利な楽器であることには間違いないもの。

うちの場合は、電子キーボドではなく、エレクトーンで良かったなと思います。

ピアノもエレクトーンも高価な買い物ですが、皆さんもお子さんの楽器で悩んだ時は、以上のことも検討材料に入れてみて下さい。

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