幼児科修了後の進路の決め方

幼児科まではグループレッスンで楽しくやってきたけれど、この後どうしよう・・・?

このままヤマハで良いのか、それとも進級をきっかけに他の教室へ・・・

などなど、いろんな悩みがある幼児科2年目。
まだ音楽に関して子どもの興味や能力がどこまでなのか、計り知れない時期ではないでしょうか。

こちらでは、どのコースに進んだら良いか、悩んでいる方へ少しでも参考になるようまとめています。

こんな方におすすめ

・幼児科修了後、どのコースに行くか悩んでいる方

・子どもがどのコースに向いているのか分からない方

・ジュニア専門コースについて知りたい方

・グループレッスンと個人レッスンの違いを知りたい方

・ピアノは続けたいけど、ヤマハ音楽教室以外の選択肢も含めて進路検討中の方

我が家は、将来、音楽の道へ行きたい!とか、ずっとピアノを続けていきたい・・・とか、
そんな夢はいっさい無い娘です!
親としては高額な月謝を払いつつ、そんな状態なので複雑な気持ちではありますが・・・ただ音楽は大好き!
何よりも好きなんですね。
そんな娘を見ていると、ヤマハ音楽教室の存在は大きく、ここに通わせて良かったなと思えます。

まずは娘の幼児科のお友達の話から。

娘の幼児科時代、グループのお友達の進路はバラバラでした。
当時、幼児科は女の子5人、男の子1人の6人クラス。
ジュニア科への進級の時、全員がバラバラになりました。
アンサンブルコースへ進んだ子が2人、総合コースへ進んだ子が1人、ヤマハのジュニアピアノ(個人レッスン)に進んだ子が1人、ヤマハを辞めて個人のピアノ教室に移った子が1人、そしてうちは専門コースへ進みました。

そんなグループを経験しているので、実体験を含めつつ説明したいと思います。

前置きが長くなりましたが、こちらでは幼児科を修了した後、どのコースを選んだら良いのか・・・?
お子さんのタイプに合わせてご紹介していきますね!

まずレッスン形態を決める
【個人レッスン】か【グループレッスン】か

幼児科までは保護者も同席してのグループレッスンのヤマハ音楽教室。
幼児科を2年修了すると、ジュニア科へ進みますが、一番悩むのが『コース選択』。
こちらでは、お子さんの希望にはどのコースが合うのか、各コースについて詳しく説明します。

「個人レッスンだけやりたい」「グループレッスンは好きじゃない」

マイペースにやりたい。お友達の音が混ざる感じが苦手。
そんなお子さんは個人レッスン向きです。
先生とマンツーマンなので、お子さんのペースに合わせて曲を進められるというのが魅力ですね。

コース選択は、個人レッスン一択なので話は早いです。

・ジュニアピアノコース
・ジュニアエレクトーンコース
・ヤマハを辞めて個人教室へ移る

娘の同じグループのお友達は個人レッスンを希望しており、個人だけならヤマハより個人教室の方が月謝が安いから、という理由でヤマハを辞めたお友達もいました。

逆に、幼児科の先生が好きだから、その先生に習いたいという理由でヤマハに残り、ジュニアピアノへ進んだお友達もいます。

ヤマハに残る理由、辞める理由は様々ですが、進級して1年経った今でも2人ともピアノは続いています。

ただ正直に言ってしまうと、ヤマハは個人教室に比べて月謝は高いと感じます。施設費も別途かかります。

個人レッスンだけを望むのでしたら、個人教室に移るのもあり。

「グループレッスンだけやりたい」

グループレッスンのみやりたい、という方はジュニアアンサンブルコースになります。

アンサンブルが好き、興味がある子にオススメです。
唯一、個人レッスンのないコースで、エレクトーンを使ってレッスンします。
生徒各々が進めるレパートリーを一人ずつ弾いて、先生からアドバイスをもらう、などの時間もある場合があります。

みんなで呼吸を合わせて1曲を仕上げるということを体験することで、協調性を養うことができます。
幼児科からの「きく」→「うたう」→「ひく」→「よむ」に加えて、アレンジなども少し学ぶことができます。

時々グループレッスン中、個人で弾いて先生に見てもらう時間もあり、お友達の演奏を聴くこともあるようです。

取り組む曲数は少なく進度もゆっくりめなので、無理なく続けたいお子さんに合うと思います。

音楽以外にも習い事をさせたい方には両立しやすいコースです。

「個人レッスンもグループレッスンも両方やりたい」

幼児科の頃のようにみんなで弾く楽しさも経験しつつ、ピアノやエレクトーンも上手に弾けるようになりたい、技術も上げたいという場合。
選択肢は3つです。

・ジュニア総合コース
・ジュニア専門コース
・ジュニアアンサンブルコース+個人オプション

このあと詳しく説明したいと思いますが、その前にグループレッスンと個人レッスンの違いについて。

まずグループレッスンでは、簡単に言ってしまえば音楽全般のことを学びます。
内容はコースによって差はありますが、例えば娘の通う専門コースでは、調について、コード進行、曲の構成、アレンジ方法、作曲・・・これらを1年目から学びます。

また、グループレッスンの醍醐味がアンサンブル
ジュニアのテキストに入っているので、これは必ずやりますし、アンサンブル発表会、ヤマハエレクトーンフェスティバル(YEFと略されます)に出場する楽器店もあります。
娘はアンサンブルが大好き。
みんなで息の合った演奏ができた瞬間の喜びがたまらないそうです。

一方、個人レッスンは弾く技術を向上させるためのもの。
弾けるようになる曲がグッと増えますし、1曲1曲を深く学びます。

エレクトーンを専攻すると、機器の使い方なども教えてもらえますし、場合によっては個人のエレクトーンフェスティバルに出ることもあります。
いろいろな楽器の音が出るエレクトーンでは、その楽器ごとに表現の仕方、弾き方も変わります
そのような細かい指導を受けることができます。

ピアノを専攻すると、細かな指の運びやテクニックなどを学びます。
曲のタイトルからイメージを膨らませ、どのように表現するのかを教えて頂けるので、当然表現力も上がります。

グループレッスンで広く、個人レッスンで深く学ぶ・・・それぞれのレッスンの役割は違うということを前提に、何を学ばせたいか考えて選んでみて下さい。

【個人レッスン】と【グループレッスン】
どちらもやりたなら選択肢は3つ!

さて、上記でお伝えしたグループレッスンと個人レッスン。
両方やりたい方向けに詳しくコースごとに説明します。

ジュニア総合コース

ヤマハ音楽教室の一番スタンダードなコースとも言える、グループと個人の併用コースです。

グループレッスン(月3回)プラス個人レッスンを月1回、2回、3回から選ぶことができます。


使用するテキストは、ジュニアテキスト(CD付)、ミュージックドリル、ピアノ・エレクトーンテキスト(専攻楽器による)となります。
ミュージックドリルは幼児科時代でいうホームワークです。
レッスン時間は、グループレッスンが60分、個人レッスンは30分

個人レッスンの回数については、回数が多ければそれなりに曲数もこなすことになるので、たくさん弾きたいという方はやはり多い方が良いでしょう。
しかし、他に習い事をやっていたりすると、やはり回数が多いと本人が辛くなってきてしまう場合もあります。
当たり前の話ですが、弾く曲数が増えれば、それだけ家での練習時間が増えますし。
習い事として音楽にどのくらい力を入れるかどうかで選択されるのが一番良いかと思います。

ジュニア専門コース

『J専』と略されたりする本気コースと言われるコースです。
本気コース、と言われる由縁は・・・

・進級するたためのオーディションが必須である。
・JOC(ヤマハジュニアオリジナルコンサート)への参加必須。
・グループレッスンと個人レッスンが年に同回数あり、学年ごとに異なる。
 1・2年目 グループ 年40回(60分) / 個人 年40回(30分)
 3・4年目 グループ 月 3回 (75分) / 個人 月 3回 (40分)
 5・6年目 グループ 月 3回 (90分) / 個人 月 3回 (40分)

他にも発表会やコンクールなどの参加もあり、ほぼヤマハ漬けの日々になるのは事実です。
それでも他の習い事と両立させている子もいますので、やってできないと言うことはないのだと思います。

我が家は完全にヤマハ漬けになっています。
娘の要領があまり良い方ではないのもありますが、ガッツリ練習して「グループレッスンでみんなに良いとこ見せたい!」みたいな欲もあって、宿題は割とやっていくタイプ。

他の習い事もやっているお友達は、宿題をやってこないこともあります。
時々先生から雷が落ちることもあるようですが、それでもやめずに続いています。
ただそういう子がいると進度は遅くなるのも事実。
娘が楽しく通っているので進度は気にしませんが、娘がみんなの迷惑にならないように、とは思うので、宿題はやっていくよう1年目からうるさく言っていました。

テキストはジュニア専門コーステキスト(CD付)、ミュージックドリル、ピアノ・エレクトーン専門コーステキスト(専攻楽器による)。
他、ピアノ専攻の子は、先生によって使うテキストが増えていきます。
娘は少ない方ですが、それでも定期的に使うテキストはヤマハの専用テキストの他に2冊あります。娘のグループのお友達は4冊もあるという多さ・・・。
これに発表会などのイベントが増えてくると、そこで弾く曲が載っている楽譜も必要になってくるので、かなり増えますよ。うちはこちらが多くて、1年で4冊購入しました。

テキストの内容は、大きくは総合コースと変わりませんが、より音楽について専門性が上がります。
J専の説明会では、小学3年生で音大レベルの内容を学びます、と言われました。

また、こなす曲の数が増えますので、当然レベルの上がり具合は速いです。
そして先生から求められるレベルも高くなります。

娘のニコもこの専門コースに進み、2022年4月時点で1年目を修了しました。
本気コースなど言われていますが、うちの場合、音楽の道に行きたいとか、将来は音楽家!みたいな希望は親子共々全くなく・・・

Piyokko
Piyokko

じゃあ、なんでこのコースを選んだんだ?!って話ですよね・・・

ニコ
ニコ

それは、あたしが音楽が好きだから!それだけ!!!!

そう、うちの場合は本当にそれがメインの理由で・・・。

幼児科の頃から耳がよく育ってきて、2年目後半では、プライマリーの曲をCDで聴き、楽譜に載っていないイントロや間奏、コーダ(エンディング)まで弾くというのを遊び半分でやっていました。
また、それをレッスンの仕上げの発表の時に披露して、先生に褒められたり、お友達に「すごい!」って言われるのが嬉しくて、それがモチベーションになっていたんです。
そんなこともあって、求められていないことまでやっちゃうタイプの子どもになりました。

理由はどうあれ、家で練習している時に黙々と音探しをしたり、音を見つけた時に「ママ!わかった!聴いてて!!」と喜ぶ姿を見ていると、こういう音楽を楽しむ時間を今後も続けられる環境を用意してあげたいなと思ったんです。

それでも、ピアノの個人レッスンの方は本人も結構大変だと思います。
とにかく完成度が高くないと合格はもらえないので。
幸い、先生が娘に寄り添ったレッスンをして下さるので頑張れています。

そしてグループレッスンでみんなとワイワイ弾くのは楽しいみたいで。
正直、娘はグループレッスンがあるから続いていると言っても良いかもしれません。

ジュニアアンサンブルコース + 個人オプション

アンサンブルコースは少し進度がゆっくりめです。
そのため、もう少し曲を弾けるようになりたい、など物足りなさを感じる場合もあります。
そんな時は個人オプションをつけるのがオススメ。

また、楽器店によっては「総合コースがない」ということもあります。
総合コースの内容を学びたければ、楽器店を変えて総合コースに行く。
もし楽器店を変えたくない、またグループレッスンの内容はアンサンブルコースが良いという場合は、個人レッスンの併用を検討してみてはいかがでしょうか?

ヤマハのグレード試験の対策のため、一時的に個人レッスンをお願いすることもできます。

楽器店独自のオプションレッスンを設けているところもありますので、詳しくは楽器店に相談してみて下さい。

さいごに・・・

いかがでしたか?
幼児科時代、おそらく誰もが少しは悩むことになるコース選択。

お子さんと希望が合えばまだ良いですが、まだ6歳の小さな子どもが、これからどうしたいか?なんて聞かれても難しいこともありますよね。

こちらでは、お子さんのタイプやどういうレッスンを望むか、という視点で書きましたが、実際のところ、同じグループで続けたいから、という理由でコース選びをしたという話も聞いたり、あまり深くコースのことを調べずに選んでいることもあるようです。

他の習い事とのバランスを考えたり、小学校へ入学して環境が大きく変わる時期でもありますので、お子さんのことをよく考えてコースの選びをして頂きたいなと思います。